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思春期のニキビ

思春期のニキビとは

思春期のニキビとはニキビは小学校高学年ころから始まることの多い疾患です。
炎症が強くなると、ニキビ痕として残ることがあり、早めの治療開始が大切です。
「最近顔が脂っぽい」「毛穴が開いてきた」「毛穴がつまってきた」などの炎症が起こる前の状態からの治療が悪化させないためには大切です。
ぜひご相談ください。正しいスキンケアやスキンケア用品の選び方についてもご説明させていただきます。

思春期ニキビの種類

白ニキビ(初期段階)

角質が分厚くなり毛穴が塞がれ、皮脂が中にたまっていますが、炎症は起きていない状態です。ニキビの初期段階であり、コメドと呼ばれます。

黒ニキビ(酸化)

白ニキビにたまった皮脂の表面が空気にさらされて酸化し、黒い点のように見えている状態です。炎症はまだ起きていませんが、気になって無理に出そうとすると悪化することがありますので、注意が必要です。

赤ニキビ(炎症)

密閉された毛穴の奥でアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態です。赤みや腫れを生じ、触れると痛みを起こすこともあります。

黃ニキビ(化膿)

赤ニキビの炎症が悪化して化膿し、黄色い膿が毛穴にたまっている状態です。痛みや熱感、周囲の赤みを伴うことも多いです。治っても凹みや色素沈着などが長く残ってしまう可能性があります。

思春期のニキビの原因

ホルモンバランスの乱れ

思春期には、ホルモン分泌が大きく揺らぎながら増加していきます。それによって皮脂腺が刺激されることで過剰な皮脂が分泌されるとニキビを発症しやすくなります。

毛穴の詰まり

過剰な皮脂が毛穴に詰まることでニキビを発症します。

アクネ菌の増殖

ニキビの原因になるアクネ菌は酸素を嫌い、皮脂を栄養にして増殖します。皮脂で密閉された毛穴の内部には酸素がなく、アクネ菌の増殖条件が揃っている環境です。詰まった毛穴の中でアクネ菌が増殖すると炎症を起こします。

思春期ニキビの治し方

思春期ニキビは適切なスキンケアでは改善できないケースがあり、特に炎症を起こした場合には、きれいに治すためにも早めの受診が重要になります。悪化して化膿させてしまうとニキビが治っても凹みや色素沈着が残りやすく、それを改善させる治療は長期間かかり、完全には治せない場合もあります。

薬物療法

ニキビや皮膚の状態にきめ細かく合わせた薬を処方しています。主に、皮脂分泌抑制や炎症抑制といった効果のある外用薬が使われ、必要に応じて抗生物質やビタミン剤などの内服薬を処方します。また、適切なスキンケア方法などもわかりやすくお伝えしています。

化粧品や薬用製品の選び方

市販されている化粧品や薬用製品にも、思春期ニキビの予防に役立つものがあります。見分けるポイントは、毛穴を詰まらせにくい「ノンコメドジェニック」や「抗炎症作用」の表記です。信頼できるメーカーの製品を選ぶことで安心して使用できます。

思春期のニキビの予防法

適切なセルフケアや生活習慣を見直すことで、思春期ニキビは予防効果が期待できます。なお、下記のような対策を行ってもニキビができる場合、専門性の高い治療が必要な場合がありますので、早めに皮膚科を受診してください。

あまり顔を触らない

思春期ニキビは顔の目立つ場所にできることが多く、気になってつい触りたくなると思います。ただし、ニキビに触れると悪化させやすいので、触るのはできるだけ避けてください。炎症を起こしていないニキビは触ることで炎症を起こしやすくなり、炎症・化膿している場合にはニキビが治った後に凹みや色素沈着が残るリスクが上がります。また、ニキビがない健康な肌も、頻繁に触れると刺激となり皮膚トラブルを起こしやすくなります。顔は目立つ場所ですので、必要以上に触らないようにしましょう。

洗顔の方法を見直す

洗顔の方法を見直す低刺激の石鹸をよく泡立てて優しく洗い、十分にすすいで乾いた清潔なタオルでそっと水気を吸い取り、しっかり保湿します。刺激の強い洗浄剤を使う、洗ったり拭いたりする際にゴシゴシ擦る、すすぎが不十分、手洗いでも使用したタオルで顔を拭くなどは、皮膚トラブルの原因になります。

保湿をしっかり行う

洗顔をしっかり行って清潔にしても肌の乾燥を放置すると過剰な皮脂が分泌されてニキビを発症しやすくなります。洗顔後は速やかに保湿し、水分の過剰な蒸発を避ける保湿成分を含んだ乳液やクリームを塗りましょう。

バランスよく食べる

揚げものなど油分を多く含んだ食品や刺激の強い香辛料をとりすぎないよう心がけましょう。ビタミンが豊富な食品を積極的にとり、タンパク質やミネラルなどのバランスがとれた食事を規則正しくとってください。どうしても不足する場合にはサプリメントで補うのも有効ですが、栄養素には過剰摂取によって悪影響を及ぼすものもありますので、医師に相談すると安心です。

十分な睡眠をとる

睡眠不足はホルモンバランスを乱す原因になります。スムーズな入眠には、寝る前の行動が重要です。バスタブに浸かって身体を芯まで温め、睡眠時間の1時間前にはスマートフォンなどデジタル機器の使用を止めましょう。

ストレスをため込みすぎない

思春期は大人としての行動を求められる場面もありますが、子どもとして扱われることもあり、ストレスの多い時期です。さらに、将来の進路を大きく左右する時期であり、友人関係だけでなく恋愛に関する悩みも生じます。ストレスをためてしまうと、皮膚の状態も悪化しやすくなります。ご自分が快適に過ごせる時間を作り、気持ちをリフレッシュさせることが重要です。